お米づくりの始まり①


皆さんが毎日食べているお米。

一粒のお米は成長して分けつし、稲穂をつけて約500〜1000粒になります。

500〜1000倍になるって、すごいパワーですよね。

 

お米には炭水化物、タンパク質、食物繊維、脂質、ビタミンB1、B2、

亜鉛、カルシウムなどの微量ミネラル・・・と豊富な栄養が含まれています。

 

ブドウ糖を作るでんぷんと代謝機能を担うビタミンB1、B2などがあり、

脳の働きを活性化してくれます。

 

私たちが毎日食べているお米は私たちが活動するために

必要なものだったんですね。

  

これから栄養豊富な農家さんがどんな作業をして食卓まで届くのか、

半年かけてレポートしていきます。

 

苗間のあぜ塗り

 

「あぜ」とは、田んぼを取り囲んでいる堤のことを言います。

このあぜはひび割れたり、崩れたり、モグラの穴ができていたりしているので

深く水を貯められるよう、ある程度の高さでしっかりと泥を塗って

固めます。

 

まずは苗を育てる苗間づくりから始まります。

 

泥をつくるため、水が必要なので川から水をポンプで吸い上げてタンクに入れます。

水を汲んだ後。

 

畑のあぜに水を撒き、あぜ塗り機であぜ塗りをしていきます。

 

昔は鍬で手作業でしたが、今はあぜ塗り機を使って作業をします。

 

機械が入れない角の部分や崩れている部分は手作業であぜ塗りをしていきます。

 

泥を鍬で乗せて足で踏み固めていく作業

このあとはマルチ張り。

また後日レポートします。

 

自家製大豆からの味噌づくり②

大豆の脱穀方法の選択

 

 

さて。大豆を乾燥させると

足でフミフミ、茎を持ってバンバン叩きつけるだけで

鞘からポンポン大豆が弾けてきます。

 

少量の脱穀(10キロ程度)ならばフミフミ・バンバンして、

弾けてない鞘をぱっか〜んと割って出す、

という手作業で脱穀できます(結構な手間ですが)。

 

 

しかし。

 

量が多いと手作業というわけにはいきません。

 

そこで機械の登場です。

 

ハーベスター

 

じゃ〜ん!ハーベスター‼️

今年は100キロ近くの大豆を栽培したので機械を使いました。

 

初めて使ったのですが、「切ない」というのが本音でした。

 

今まで手作業で1粒でも逃したくないという

「もったいない」根性がありましたので、

一本一本取り残しがないか確認していました。

 

ハーベスターでの脱穀はというと・・・

ガリガリ割れていく大豆、鞘から取れない大豆、

葉や茎や鞘と一緒にゴミのように落ちていく大豆が山のようにあり、

正視することができませんでした泣

 

今年は100キロくらいの収穫。駐車場を大豆が占拠した笑

でも、

◆100キロにもなる大豆の脱穀を手作業ではできるわけない

(手作業だったら130キロくらいの収穫になるかも!)

◆ハーベスターは半日しか借りていない

◆年の瀬も迫った12月29日

◆働いている農園の社長さんにお手伝いいただいている 

◆わたし一人での持ち運び、作業が難しい

 

いろいろな状況を考えて、

「もったいない」は捨て、

早く、効率的に、楽にを選んだ次第です。

 

全てこだわることはできませんから、

ある程度妥協だって必要です。

 

大型機械を持っている農家は大規模農家が多いので 

生産量も廃棄量も多くなります。

  

まぁ、廃棄といっても畑の肥やしになるわけで、

無駄にはならないんですけどね。

 

そんなの、いちいち気にしていたら

労力の無駄っていうわけです。

 

で、この後また手間のかかる選別、という作業があります。

 

わたしたちが背の高い人、低い人、太っている人、痩せてる人、と

外見が違うように、お豆さんも個性があります。

 

さらに、虫食いのお豆さんや割れているお豆さん、

ちょっとパープルなお豆さんもいるんです。

 

それを仕分けする作業もあるのです。

市販の大豆は全て粒が揃っていますよね?

 

全部手作業だととてもとても人件費だけで膨大なコストが

かかってしまいます。

 

10キロくらいでしたら冬の間に手作業で何とかなりますが、

今回は選別も機械にお願いしました。

 

大豆の選別動画はこちら↓

https://www.youtube.com/watch?v=TA3An64d6As

 

 

機械だとこんな感じで楽なものです。

 

  

皆さんの食卓に上っている「大豆」は

ハーベスターの破壊的な振動に負けず、

生き残った強い「大豆」なんですね。

 

数ある中の精鋭たちです。

 

身体の中で大活躍してくれそうですね。

 

今日はここまで。

 

明日は大豆と味噌の栄養について書こうと思います。

 

みんなでワイワイ味噌づくりをしながら「まごわやさしいな」ランチを食べるイベントです!↓

 イベント詳細はこちらhttp://ako-m.com/home/events/

 

自家製大豆からの味噌づくり①

わたしには都会に住んでいた頃から

田舎に行ったら叶えたい「夢」がありました。

 

それは、

「畑で大豆を栽培して、その収穫した大豆で味噌を作る!」

ということでした。

 

都会にいた頃から毎年味噌を1年分作っていました。

 

市民農園を借りて野菜は作っていましたが、

流石に都会の市民農園は狭くて味噌用の大豆までは作れません。

 

だから、絶対に田舎に行ったら大豆を作るぞ!と決めていました。

 

でも、わたしひとりでかなえられる「夢」ではありません。

 

なぜなら、子供たちと一緒に栽培して、収穫して、みんなで味噌をつくる!

 

というのがわたしの「夢」でしたから。

 

なので、子供たちの協力が不可欠です。

 

幸運なことに、畑も家の前に借りることができたので、

 

野菜づくりをスタート。

 

 

本格的に畑をやるのは初めて。

4人目を妊娠していた8ヶ月のお腹で子供たちとの

共同作業、みんなそれぞれのペースで遊んでる笑‼︎

 

引っ越して2年目にようやく「こうじいらず」というとってもおいしい大豆で

 

大豆栽培をはじめました。

 

何が大変って、雑草との戦い。

 

栽培方法や収穫時期などは近所のおじさんたちから

 

ご教授いただきました。

 

9月頃、枝豆の収穫🎶

9月頃にはお楽しみの枝豆が食べられるわけですが、

 

栄養価の高い枝豆は子供たちも大好き!

 

率先して枝から房を取ってくれます。

 

枝豆には代謝やアルコールの分解を助けてくれるビタミンB1やメチオニン、

美肌や若返りのもとの成長ホルモンの分泌を促すオルニチン、

貧血予防の鉄分や葉酸も豊富です。

 

タンパク質も豊富でビールとの相性も良く、おつまみに最高ですね。

 

ただ、プリン体含有量が多いので美味しくても食べ過ぎには注意が必要です。

 

枝豆の時期を過ぎると房の色は紫色がかっていき、

だんだんと茶色くなっていきます。

 

更に時が経つと葉が茶色くなり、茎も茶色くなり枯れてきて、

揺らしてカラカラと音がするようになったら収穫時。

 

大豆の種類や乾燥方法にもよりますが、わたしの住む長野では

大体11月中旬〜12月前半に収穫になります。

 

収穫をしてから軒下など雨の当たらないところに立てて、干します。

収穫後、乾燥させる。雨に当たらぬよう、雨天はシートをかぶせる。

 

この時期はとてもロマンチックな音が鳴ります。

 

大豆の房が乾燥してパチン、パチン、と弾ける音です。

 

まるで泡が弾けているような幻想的な音。

 

大豆の赤ちゃんが産まれる音。

 

とっても可愛いのです😘

 

ずっと聴いていても飽きない。

 

 

今日はここまで。

今後の作業が一番大変だと言ってもいいくらい。

 

また明日続きを書きます。

 

明日は大豆の脱穀と選別などのお話。

 

味噌づくりのイベント告知もする予定です♫

お見逃しなく。